農夫は苦しそうな顔をして屈み込み、せっせと1センチグラムの種をまいた。
くる日もくる日も水をあげた。
やがて種は芽を出した。1センチグラムの光を放ちながら。
やがて1センチグラムの花が咲いた。
そして時が経ち2センチグラムの種が生まれた。
ぼちぼちでっか~?
ぼちぼちでんな~
農夫は新しく実った2センチグラムの種を僕に一つくれた。
またせっせと耕す農夫。
なんでそんなに頑張るのかな?ずっと思ってた。
僕も途中で挫折しそうになりながら種を育ててみた。
農夫がなんであんなに苦労しながら種を育ててたか最近少しだけ分かった気がする。
こんな僕の種にも1センチグラムの花が咲いたみたいだ。